驟雨の標

東大院卒ド畜生が綴る、困った人の長話(記述言語版)

雑感: 開き続ける

前だけ見て歩いていると、時折故郷の風景が恋しくなる事が有ります。
 
故郷からは遠く離れた異郷に一人、
伸ばした手は、当たり前のように叩き折られました。
 
私の手は届く事はありませんでした。
それでも私は手を伸ばし続ける事にしました。
周囲の人たちからはバカだと笑われました。
 
しかし、実際のところそんな事は私にとっては当然のことでした。
自分自身が酷いバカである事を正式に認める事にしたからです。
私の考え方は普通の人とは大きく異なっていました。
 
そこで「何が変わるか」をよくよく楽しもうと思いました。
変わらない物に執着しようという気は、もはや殆ど無くなりました。
 
数日前、伸ばした手がまた新しい扉に届きました。
力いっぱい扉にぶつかって無理やり扉をこじ開けると、
今まで歩いてきた世界よりも遥かに巨大で未知の世界が広がっていました。
 
何もかもが変わるでしょう。
ここにおいては「変わること」だけが正義です。
 
それでも、たまに思い出します。
いつまでも変わる事のない故郷の風景を。
 

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