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驟雨の標

困った人の長話(記述言語版)

院試よもやま話6. 院試対策のクソくらえ感

大学院入試 院試よもやま話

東大大学院に合格しましたという話をしてから一週間ぐらいの間は「先輩はどういう院試対策したんですか?」という質問が後輩から山のように飛んできました。

結論から言えば、マトモな院試対策など全然してないです。

私の院試の経過はこれまで書いたように酷い体たらくなので、実質的に私から後輩に何か言える事なんて何もないので、何も言いません。

とはいえ私も最初は真面目に院試対策ブログやら学歴ロンダブログの類を必死に読み漁っていました。今にして思えば、院試対策ブログに書いてあった事を一々実践しようとして四苦八苦していたのは百害あって一利なしだったのではないかと思っています。

 

6. 院試対策のクソくらえ感

院試ってそもそも何でしょう。それは学部四年間(実質的には3.5年間)の間に何を学び、何を勉強してきたのかを問う試験です。学部で真面目にやっていればその努力は報われるだろうし、そうでないならば院試対策だけ頑張っても難しい所があるのは否定できません。私も試験本番で急遽院試対策の穴が露呈した結果、対策していない分野を学部で培った知識だけで解き切って何とか逃げ切りました。

私の経験から言えば結局、最大の院試対策は普段の授業を真面目に受ける事です。院試対策ブログには山のように色んなテキストや問題集が紹介されており、それらを全て解き切っていかねばならないかのような錯覚を覚えます。実際、院試を受けた他の先輩方からも「これは三周解き切ってこれも二周解いてこちらとこちらも四周ぐらいといて・・・」と膨大な量の院試対策を推奨されます。2chの院試対策スレなどを見ると全てのテキストを最低五周はしてるとか言い出すすごい人もいます。

いや、確かに理想的な事を言えばそれが正しいのでしょう。しかしそれでは計算してみてください、例えば1冊200ページ程度のテキストを10冊、正月からやり始めるとして、8月初頭までに全て五周するとしたら一日に何ページ進めなければならないでしょうか。今手元の電卓で計算した限りでは、一日に47.6ページも進行しなければならない事になります。

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正月から8月まで一日の休みも無く、一日に47.6ページもテキストを進行できるとしたら、それは流し読みしている以外の何物でもないと思います。或いは鋼のような精神力を持っている勉強の鉄人だったとしても、研究室に配属されて右も左も分からない状態で理解しなければならない事が山積みになっているタイミングで一日の休みも無く47.6ページ毎日進行するのは不可能でしょう。それこそ連日徹夜が確定してしまうし、それで身体を壊しでもしたらますます時間が無駄になります。

要は、院試対策には自ずから限界があるという事です。日本人の悪い癖として、自分ならその限界を超えられるとか限界を超えなければ未来はないとか、そういう事を考えるのはもう全くの無駄です。

それでもなお一日に47.6ページ進行しようとするならば、例えば1月から全ての授業・研究活動をサボって院試対策に充てるなんて無茶をする人もいますが、それだと今度は卒業が怪しくなります

さて、振り返って院試対策ブログをもう一度読み直してみましょう。テキストは何十冊も紹介され、極め付けに過密な合格戦略が色々書いてあります。

これを全て律儀に実行したら、何が起きるでしょうか?

 

つまるところ、院試を「院試対策だけ」で何とかするのは最初から無理です。

もしそれでも自分に自信があるのなら止めはしませんが、少なくとも私のようなボンクラにはまず無理でした。つまりは普段の授業をどれだけ真面目に頭の中に染み込ませているかが真に重要であり、院試対策とかいう短期間の付け焼刃でどうにかしようとすると本気で身体を壊す事になると思います。

特に私のように専門とは別の分野が試験に出題されるような所を受験するならば尚の事、別分野については普段から日常的に勉強する事が絶対に必須になります。というか、普段から趣味で教科書を読んだりするぐらい好きな分野でもないかぎり、別分野の大学院を受験するのはまずもって不可能だと思います。

 

そんな訳で結論として、

院試対策はそこそこにしましょう。

そんな事より普段の授業を真面目に受けてください。

それが院試で合格するための最短ルートだと思います。